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笑い話 父と息子

  • white-eagle1958
  • 2020年12月22日
  • 読了時間: 2分

2020.12.18

父と息子 ②

「父ちゃん、話があるんだけど」

リビングルームで新聞を拡げている父に息子が話し掛けました。

「何だ?息子よ」

「俺、政治家になりたいんだけど、何処へ行ったらいいかな?」

「お前もそんな事を考える年になったか・・・」

父は新聞をテーブルに置き、眼鏡を外し

「それならキツネとタヌキ大学の演劇部へ行け」

「キツネとタヌキ大学の演劇部?父ちゃん!俺は役者じゃなくて、政治家になりたいんだけど」

「政治家だろ?だったら、そこの演劇部に行け。その方が役に立つ」

「父ちゃん?」

「政治家だったら、そこで充分だ」

父はそう言うと、眼鏡を掛けなおし新聞を拡げました。


2020.12.15

父と息子 ①

父親が街中を散歩中、そこへ息子が走ってやって来る。

「おーい、息子よ。そんなに慌てて何処へ行くんだ?」

「ああ、父ちゃん、そこにいたのか。いやね、自由と民主主義を買いに行こうと思って・・・」

「自由と民主主義だあ?」

父親は首を傾げた。

「で、お前は何処で買うつもりなんだ?」

「アメリカ屋かイギリス屋にしようと思ってるんだけど・・・」

「アメリカ屋かイギリス屋だあ? 止めとけ!」

「なんで? 父ちゃん」

「確かに昔はな、自由と民主主義といやあ、アメリカ屋とイギリス屋は老舗だったがな、少し前に経営者が変わってな、金もうけに走った」

「金もうけに・・・」

「そうなんだよ。それでな、自由と民主主義の質が落ちた」

「質が落ちたのか・・・」

「悲しい事だがな・・・今じゃ、まがいもん売ってるよ。店員もな、本物と偽物の区別もつかない有様よ」

「偽物なのか・・・」

「残念ながらな・・・」

「じゃあ、何処へ行ったら良いんだ? フランス屋はどう?」

「ダメ、おんなじだ」

「ドイツ屋は?」

「おんなじ」

「じゃあ、日本屋は?」

「日本屋?ダメダメ」

「どうして?」

「あそこはな、自由と民主主義をアメリカ屋から仕入れてる。偽物しかない」

「中国屋はどうなの?」

「あそこはそもそも自由と民主主義なんぞ売ったためしがない。ロシア屋もな」

「じゃあ、何処へ行ったら手に入れられるんだ?父ちゃん」

「息子よ。今この世界に本物の自由と民主主義はないんだよ、残念だけどな・・・」

「じゃあ、どうしたらいいんだ?父ちゃん」

「本物は自分で作るしかないぞ、息子よ」

「自分で作るしかないのか・・・」

「そうだ、早くそういう大人になれ。息子よ」

お後がよろしいようで・・・





 
 
 

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