子供達へのお話 物覚えの悪いサンタさん ⑬
- white-eagle1958
- 11 分前
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2025.11.24
クリスマス前日の夜明け前、サンタさんの家は、前にも増して大忙しです。
サンタ仲間も来ていて、部屋は何処もプレゼントの山で一杯でした。
入口からは、続々とサンタ仲間が顔を見せました。
「よう、ニコラス。久しぶり」
「やあ、ペテロじゃないか。久しいな。ヨハネやルカ、パウロも来てるぞ。他にもマリアやテレサもだ」
「は~い、1年ぶりね。ペテロ」
マリアとテレサが手を振るのでした。
「他の連中は?」
「これからだろう。もう直ぐくるはずだ。あっ、来た来た」
「みんな早いな、もう来てるのか」
「ヤコブ、よく来てくれた」
「来るさ、子供達が楽しみにしている」
「お邪魔するよ、ニコラス」
「マタイ、待ってた。さあ中に入ってくれ」
マタイは皆を見渡して
「ユダが居ないな、あいつは今年も来ないのか?」
お爺さんは沈んだ口調で
「通知は出しているんだがな・・・」
「やっぱり来づらいんじゃない?昔の事もあるし・・・」
マリアが言うのでした。ヤコブが
「あいつが悪いんじゃない。あいつはあの時、皆の中で一番若かったから、イエス様が真っ先に逃がしたんだよ。教えを長く引き継いで欲しかったから・・・」
「それを皆が誤解したんだ」
パウロが言いました。
「来てくれるといいわね」
テレサがポツリと言いました。
「そうだな・・・」
お爺さんが寂しそうに言いました。
「私は彼に言ってやりたい。何時までも昔の事に足を取られるなって」
「ペテロ、貴方がそれを言う?」
ペテロはマリアの視線を受け止めながら苦笑いをし、
「何だよ、反省してるよ」
そう言うのでした。その時
「よう、皆来てるな」
野太い声と共に騒がしい足音を立てて、何人かが部屋に入って来ました。
「アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、トマス、シモンよく来てくれた。寒かっただろう?ターシャが作った暖かいボルシチでも食ってくれ。ターシャ、用意出来てるかい?」
お爺さんが台所へ声を掛けると、おばさんが顔をのぞかせ
「出来てるわよ。あら、マリアとテレサ。来てたんだ。じゃ手伝ってくれない?ヨハネとルカが手伝ってくれてるんだけど、間に合わなくって・・・」
マリアとテレサは顔を見合わせ
「いいわよ」
「今日は大人数だものね」
そう言うと2人は台所へ向かいました。
「俺も手伝うよ」
お腹の大きなシモンが言うとおばさんは少し困った様子で
「いいけど・・・でもね、シモン。つまみ食いはしないでね」
「大丈夫、大食いはしないよ」
「まったく・・・」
おばさんとシモンが台所へ入って行きました。そこへまた足音がして
「ニコラス、元気か?・・・今年も来たぞ」
「待ってた。タダイ、ペッテヤ。
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