笑い話 天罰
- white-eagle1958
- 5月25日
- 読了時間: 1分
2025.05.25
5月の麗らかな日、いつもの様に大家さんは、縁側に座りタバコを燻らしておりました。
するとバタバタと派手な足音と共に、男が飛び込んで来ました。
「熊さんかい?今度は何が起きたんだい?」
「えっ、大家さん、あっしの姿も見ねえ内から何で判るんですかい?」
「あんたの足音で判るよ。ぶっ壊れたバイクみてえだからな。で、どうしたい?あんたの女房が鏡でも見てひっくり返ったか?」
「・・・ひでえなあ、大家さん、あっしの女房をピカソの絵とでも思ってるんですかい?そうじゃなくて、車に雷が落ちたんでさあ、それも」
「何?車に雷が落ちただって? そりゃあ天罰だな。天罰」
「・・・はあ、天罰ですかい・・・」
「そうだよ、昔っから自然災害は天罰と相場が決まっていてな、その持ち主は悪い事ばっかりやって居るに決まっている。で、そいつは何をやっていたんだい?」
「それが・・・警察のパトカーだったんでさあ・・・」
「・・・そりゃ大変だ・・・」
お後がよろしいようで・・・
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