笑い話 デートの女
- white-eagle1958
- 2021年1月28日
- 読了時間: 2分
2021.01.27
これも八っあん、熊さんの若かりし頃のお話です。
「どうした?ハチ?また浮かない顔をして。今度はウナギでも飲み込んだか?」
「お前、何言ってんだ。俺の腹はウナギ屋じゃねえ」
「じゃ、何だってそんなに下ばっか見てんだよ。死体でも埋めたのか?」
「ふざけんな!そうじゃねえよ。デートの事でな・・・」
「デート?ああ、こないだ言ってた子かあ。で、どうだった?上手く行ったのか?」
「それがなあ・・・」
「まさか、また病気が出たんじゃあるまいな?親父ギャグを飛ばしまくったとか」
「違うよ」
「親父ギャグじゃなければ、あれか?違う子がきたとか」
「張り倒すぞ!熊!そうじゃねえ!」
「じゃ、何だよ?デートしたんだろ?」
「した事はしたんだけどな・・・ あれは、デートと言えるものなのかなと思ってさ」
「どういう事なんだよ」
「うーんとなあ、彼女がぁ、VIPデートと有名人デートとコロナデートとどれにする?と言うから」
「ハチはどれにしたんだ?」
「熊ならどれにする?」
「そりゃあ、VIPデートだろうな。豪華な店とか施設とかありそうじゃん」
「そうだろ?俺もそう思ったんだよ。そしたら・・・」
「どうした?」
「ボディーガードが30人付いてきた・・・」
「ボディーガードが30人?そりゃ大変だな、店、貸し切りじゃん」
「そうなんだよ、コーヒー頼んだら、14.400円取られてそれで終わった」
「悲惨だな・・・」
「それで、今度は有名人デートにしたんだが・・・」
「有名人デートかあ。それならいいんじゃないか?美味しい店とかコンサートとか、それとも豪華な温泉宿とかで」
「普通そう思うよな?でも違った」
「じゃあディズニーランドか、水族館とか?」
「そんなんじゃなかったんだよ。あの子の考えてるのは!」
「何があったんだ?」
「会うなり、帽子とサングラスとマスクを手渡されてさあ・・・それ着用だって言われた・・・」
「まさか、それお揃いか?」
「そうなんだよ・・・」
「見るからに怪しい2人連れの出来上がりじゃん、それ」
「行く先々でジロジロ見られた。おまけに警官に職務質問されるしさあ・・・デートの気分じゃなかったね」
「警察署に連れ込まれるよりは、ましか・・・ホテルどころじゃなかったって訳だ」
「コロナデートはどうなったと思う?」
「マスク付けてソーシャルディスタンスを取るってか?」
「よく分かるな、しかも1.8mで手も握れなかった・・・」
「やっぱ、普通のデートに限るな。それじゃ」
「俺もそう思う・・・」
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