笑い話 タクシー ①
- white-eagle1958
- 2021年6月6日
- 読了時間: 2分
2021.06.06
東京駅で客待ちしていたタクシーに、人相の悪いおじさんが乗り込んで来ました。
「お客さん。どちらまで?」
「あ?そうだな。強欲、ぼったくり、恫喝会場へ行ってくれ」
「は?お客さん、ここは東京駅ですよ。そんな会場何処にあるんですか?」
「あるんだよ、それが。いいから車を出してくれ。道は指示する」
「はあ、それならそれで・・・」
運転手さんは、車を走らせました。
「でも、何の会議なんですか? 強欲何とかって」
「そのまんまだよ」
「そのまんまっていいますと?」
「だから、強欲、ぼったくり、恫喝だ。ただし会議じゃねえ。競技だ」
「・・・競技って、そんな競技あるんですか?聞いた事ないけど・・・」
「あるんだよ」
「どんな競技なんですか?その強欲何とかって」
「物覚えの悪い奴だな。いいかよく聞けよ。強欲、ぼったくり、恫喝の競技だ。如何に金をふんだくるか、を競う。脅し、恫喝何でも有りだ」
「お客さん・・・その筋の方で?・・・」
「ふざけるな。表向きは紳士、淑女で通っている。こういうのは外面が大事だからな」
「それって競技になるんですか?何だかバトルロワイアルになりそうな・・・」
「一応審判はいるよ。金でどうにでもなるがな・・・ああ、そこを右だ」
「分かりました・・・ でもそれじゃ審判の意味ないじゃないですか」
「審判なんか置いときゃいいんだよ!次の信号を左」
「はあ、分かりました・・・それって儲かるんでしょうねえ・・・」
「儲かるからやってる!しばらくは豪勢に遊んで暮らせるな。女は抱き放題、プライベートジェットだって、クルーザーだって、豪華別荘だって思いのままだ」
「羨ましい話ですねえ・・・私らからすれば、別世界ですねぇ。どうやったらそんなに儲かるんですか?」
「だからよ、運営費のピンハネとか、人件費のピンハネとか、管理費のピンハネとか」
「ピンハネ大会じゃないですか! それでよく文句が出ませんね」
「たまに言う奴もいるがな。そういう時は、脅しがものをいうのさ・・・そこの角を曲がってくれ」
「いいですけど・・・脅しってどんな風に・・・」
「聞きたいか? ああ、その入り口で止めてくれ」
「えっ!ここですか?出来たばかりの・・・」
「そうだ。いいか、今聞いた事は他言無用だ。もし誰かに話したら・・・」
「・・・どうなるんです?・・・」
「東京湾に浮かぶ事になるぞ・・・」
「・・・よーく分かりました・・・」 お粗末様でした
コメント