笑い話 とんでもない女
- white-eagle1958
- 2021年1月22日
- 読了時間: 3分
2021.01.22
これは、八っあん、熊さんの若かりし頃のお話です。
「よう、どうしたい?ハチ、渋い顔して。青汁でも飲み過ぎたか?」
「ああ、熊か。冗談言うなよ・・・ いやな、ちょっと女を思い出してさあ」
「女? またいつもの病気が出たのか。今度はどんな女だ?」
「とんでもない女だった」
「とんでもない女だあ?何だそりゃあ?聞かせろよ」
「ん~とな、話は長くなるんだが聞くか?」
「え~っ、まさかこないだみたいに、2晩かかるんじゃあるまいな?あの後眠っちまって何の話だったかすっかり忘れちまってよ」
「そこまで掛からないよ・・・クソッ!腹が立つ!」
「ハチがそう言うんじゃ、よっぽどの女だったんだろうな。面白くなってきた」
「人をコケにするんじゃないよ、まったく・・・」
「で、どんな女なんだよ?」
「昨日、給料が出たもんで、六本木のバーへ行ったんだ」
「六本木? 普段金もねえくせに、よくそんなとこへいったなあ。今年の衝撃ニュースだ」
「茶化すなよ。そこでショートカットのいい女に会ってさあ」
「お前の好みだな。今度はどんな手で引っ掛けたんだ?」
「ん~、引っかかったのは、こっちかもしれない・・・」
「何だあ?どうしたんだ?」
「とにかく飲み始めたわけよ。2人で・・・」
「はあ~っ、すると、酔い潰して一発やろうと言ういつもの魂胆」
「・・・そうだったんだけどお、とんだ目算違いだった・・・」
「目算違い?まさかその女、男だったとか言うんじゃないだろうな?」
「そんなんじゃないよ、その女、蟒蛇だったんだ・・・」
「蟒蛇?するってえと・・・」
「そうなんだよ、ボトルがどんどん空いていくんだ・・・その女、飲んでも飲んでも顔色一つ変わりゃしない」
「ハチの顔はどんどん青くなり、財布の中身はどんどん軽くなると。こう言う訳だな」
「気がついたら寝てた・・・」
「おまけに一発もやれず仕舞いって訳か・・・そりゃ悲惨だな」
「それだけじゃないんだよ!起きたらどうなってたと思う?あの女!」
「そう怒るなよ。どうした?」
「目が覚めたらホテルの一室で」
「連れ込むつもりが連れ込まれたって訳だ。起きたらどうした?この前みたいに周りに怖いお兄さんが一杯いたってんじゃないだろうな?それとも財布が丸ごと無くなっていたか?」
「あん時は怖かった・・・金も全部取られた・・・」
「それはいいから、どうなった?」
「お前が振ったんだろーが・・・財布は在ったんだけど、領収書が置いてあって・・・」
「やられたな、金額幾らだ?」
「飲み代とホテル代、合わせて6万円・・・」
「6万円?給料日にそれはイタ過ぎる・・・」
「それだけじゃないんだよ!あのアマ!」
「まだあるのか?どうした?」
「飲み過ぎて溜まってたんで、トイレに行ってさあ・・・」
「何があった?」
「つまんで、引っ張り出したらビーックリした!」
「何だ?」
「先っちょに黒マジックでアホウと書いてあった・・・とんでもない女だ」
とんでもない女でした。 おそまつ
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