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ショートストーリー 猛熊注意

  • white-eagle1958
  • 9月23日
  • 読了時間: 1分

更新日:9月24日

2025.09.23


或るお金持ちの屋敷に、2人組の強盗が侵入しました。

「よし、準備は良いか?押し込んだら奴らを総て縛り上げるんだ。抵抗したら殺せ。

良いな?」

「判ってる。こいつが在ればどうってことない」

目出し帽を被った男がナイフを取り出しながら言いました。

「行くぞ!・・・どうした?・・・怖気付いたのか?今更後には引けないぞ」

「ちょっと待て、ドアの前の立札を見ろっ」

「何だあ・・・猛熊注意って書いてある」

「猛熊注意?猛犬じゃなくて?」

2人は顔を見合わせました。

「まさか・・・・・・」

その時です。2人の背後で大きな物音がしました。

恐る恐る2人が振り返ると、そこには一頭の巨大な熊が両足で立ち、両手を上に伸ばして居ました。

2人は獣の様な絶叫をあげて、脱兎の如く逃げて行きましたとさ。


 
 
 

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