小話
- white-eagle1958
- 2020年12月22日
- 読了時間: 1分
2020.12.20
病室のベッドに女性が身を横たえている。時折咳き込み、苦しそう。
と、その時扉がノックされる。コンコン。
「誰?」
女性は身を横たえたまま、扉に目をやる。
「僕だよ、入るぞ」
声がするなり扉が開き、恋人が姿を現す。
「マイケル。どうしたの?しばらく会えないって言ったでしょう?」
「わかってるよ。でも、特効薬を持って来たんだ」
「特効薬?」
マイケルは頷いた。
「何処に?」
「今、渡すから目を閉じてくれないかな」
「どうして?」
「いいから目を閉じてくれ」
「こう?」
目を閉じた女性の唇に暖かいものが触れ、煙草の味がした。
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