ショートストーリー 選挙演説会
2026.09.12
ある国で選挙講演会が開催されています。某国営放送のアナウンサーが司会を務めていました。
「では次は(お金がすべて党)の候補者に公約を述べて頂きましょう。
かねほしいぞう党首、候補者を紹介願います」
言った途端、金星蔵党首の顔がユデダコになりました。
「き、君私はきんせいぞうだ。かねほしいぞうではない。失敬な」
今度はアナウンサーの顔がガミラス星人になりました。
「こ、これは大変失礼いたしました。では改めて候補者のぜにくれよ氏の紹介を」
「ぜにくれよではない。せんくれよだ。貴様は首だ」
名前を呼び間違えたアナウンサーは、すぐに交代しました。
「え~と、金党首。何か重大な発表があるとか。それをお聞かせ願えますか?」
「あるとも。実に画期的な政策だ。我が国の経済を一気に加速するものだ」
「それは何でしょう?」
「我が党が政権を獲った暁には全国民に50万円を支給する」
「・・・・・・それは選挙違反になりませんか?」
「やかましいわ、私に選挙法など関係ない」
「しかし、バーゲンセールじゃあるまいし・・・」
「違反になるなら、商品券にする」
「それも同じですって」
「旅行券ではどうだ?」
「同じだと思いますが・・・」
「四の五の言うと地獄に落としてやる」
「え~っ、どうも金党首は体調不良のようですので、演説は此処までとします」
党首は警備員に引きずられていきました。
「ちょっと待て、まだ言いたい事はあるんだ。待てと言うのに・・・」
スタジオには金党首の声が少しずつ小さくなっていきましたとさ。
民主主義は大丈夫?
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