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ショートストーリー 共白髪

white-eagle1958
9月19日
読了時間: 2分

2026.09.19


え~っ、猛暑の時期も過ぎもうじきお彼岸でございますな。暑さ、寒さも彼岸までで在りまして、過ごしやすい季節になりました。するってえと今度は結婚式シーズンを迎える訳で在りまして、あちらこちらで、結納や結婚式が始まる事に成ります。

結納では、色々な物が取り交わされますな。

先ず思い浮かぶのは、指輪や結納金。此れが現代の主流ですな。

指輪が交わされる様になったのは、日本では戦後の事でありますが、西洋では11世紀ごろと言われております。

指輪は双方の心と心を繋ぐものであり、永遠の愛を願って、信頼を意味する左手の、また愛を意味する薬指に装着するようになったのでありましょう。

結納金は、元々は女性に花嫁衣装を贈って居た物が、お金になったのでしょうな。

その他にも、白い麻糸を束ねた共白髪(末永い夫婦で有る事を願ったもの)や高砂(老夫婦の人形)などがあります。

今回の噺は、そんな老夫婦のお話です。


或る夫婦が一緒に食事をして居ましたところ

「あんた、何よ。人の顔をジロジロ見て。私の顔になんか付いてる?」

「・・・いやな。お前の頭も随分白くなったなあと思ってよ」

「あんたの頭もおんなじじゃない。けどあんたの方は無くなったわね。きれいさっぱり」

「何だと。ふざけんな!少しだけまだ有るぞ。ここに」

「申し訳程度じゃない、オバQじゃあるまいし・・・」

「つるっぱげよりはまだましだ」

「はいはい、そうですね」

「まったく・・・でもよ、お前の若い頃の黒髪が好きだったんだぜ。翠の黒髪っての?艶やかでさ。今じゃあ滅多にお目に掛かれないけどな・・・」

「今度染めてみようか、金髪にでも」

「やめてくれ。スーパーサイヤ人じゃあるまいし。ケツが落ち着かなくなる」

「何よ、それ?どういう意味?」

「俺の身の置き所が無くならあ」

「お互い年を取ったわね。あんたのお腹も大きくなって・・・太鼓の代わりができるわよ」

「あのなあ、信楽焼のタヌキじゃねえんだぞ、俺は・・・でも確かに年を取ったよなあ・・・最近じゃ眼もおかしくなって来てよ・・・」

「眼がどうかしたの?」

「ああ、おまえが美人に見える・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」


お後が宜しい様で・・・



 
 
 

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