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随筆 ② 妹の事(精神障害を抱えて)

  • white-eagle1958
  • 2021年6月4日
  • 読了時間: 4分

2021.06.03


本日は、私の妹の事を書こうと思います。私の妹は精神障害者でした。元々は気の強い娘で、幼いころは喧嘩して牛乳瓶を投げつけられ、泣かされたことも在ります。

それが中学校へ行きだしてから、大人しくなり口数が減りました。今思えば、いじめを受けていたのかとも考えていますが、当時は分かりませんでした。その後、女子高へ通うようになると、家を離れ下宿するようになり、中々会えなくなりました。その頃から妹は、新興宗教にのめり込んで行きました。当時の私は、おかしなものに凝ってるな位の認識でした。今思うのは、当時から妹は何か苦しみを抱えていて、救いを宗教に求めていたのだと言う事です。しかし私はそんな事にまったく気が付いていませんでした。

子供の頃から霊感が強く、自宅で火の玉を見たとか、幼い女の子の霊が家を走り回っているとか言う子でしたから、そう言うものに興味を持ったのかなとしか考えませんでした。

その後、私は東京の大学へ進学し下宿生活を始め、1年後妹も都内の短大に進学する事になり、私の下宿の隣に部屋を借りる事になりました。久しぶりに会った妹は内向的になり、暗い感じがして会話もほとんどありませんでした。寂しい気はしたけど大人になったからかなあと気にも留めていなかったのです。

そして、事件が起きました。

ある夜、私は酷く胸騒ぎがして眠れず、妹が気になって部屋を訪れると妹が血が付いた包丁を手にして立っていました。空気が漏れる音がしてよく見ると、妹の首から血が出ていました。慌てて包丁を取り、妹を抱えて外に出ました。とにかく医者に見せなければとしか思いませんでした。たまたま、近所の医者の所に夜間の救急患者が搬入されており、そこへ飛び込みました。それで妹は助かったのです。すぐさま実家に連絡をし、明け方には父母が飛んできました。

妹は別の病院へ(そこの精神科)移り、そこで初めて妹の病状を知りました。

何でも妹には幻聴が在り、お前は生きててはいけない人間だと言われ続けていたそうです。今は、妹は周辺の人々からテレパシー攻撃を受けていたと考えていますが、当時はそんな事は想像もつきませんでした。

その後、妹は退院しましたが会って愕然としました。まったく表情が無くなり、まるで能面の様でした。これが妹なのかと思いました。私が精神医療と精神障害者の家族の方々と関わるようになったのはこの時からです。

妹を救ったのは母です。母は妹を隠そうとせず、仕事に連れて歩きました。私の実家は食品会社を営んでいたのですが、配達の時も常に一緒に居て片時も離れませんでした。

その甲斐あってか、妹に表情が戻り結婚が出来るまでに回復したのです。

ですが、そのささやかな幸せも長続きしませんでした。嫁ぎ先での人間関係の悪化から症状が悪化し、何度も入退院を繰り返し、ついには離婚に至りました。

母は、今度は地元での家族会を立ち上げ、会長に就任。精神障碍者のグループホームの建設に邁進しました。その情熱は何処からくるのだろうと思うほどでした。

母は、地元と隣町の2か所にグループホームを立ち上げ、妹を入所させ、私も世話人としてグループホームの運営に携わりました。その後も色々ありましたが、妹は、その後も入退院を繰り返し、2004.09.30に帰らぬ人となりました。

その日、朝8時頃だったと思いますが、母から妹が病院で倒れたとの連絡を受け、急いで駆けつけた時にはもう間に合いませんでした。余りの突然死に啞然としました。こんな事があるのかと思いました。何故なら、私は丁度1年前、2003.10.03に妻を交通事故で失っていたからです。一年忌の葉書を関係者に出したばかりでした。

一体どうしてこんな事が起こるのか? 警察の方も不審を覚えたのでしょう。解剖を勧められました。結果は心不全との事でした。

享年40歳、余りに短い妹の一生でした。妹に何もしてやれなかった。その後悔は今も在ります。私は、私なりに精神医療に関わるつもりです。

今思うのは、精神医療が余りに薬に頼り過ぎで、根本治療に手が回っていないと言う事です。精神障害の原因はテレパシーの悪用に在るのではないでしょうか?残念ながら今現在、テレパシーを始め、超能力、霊魂の存在すら科学的に認められていないのです。

妹の死は魔法の心臓攻撃によるものと今は考えていますが、今はどうしようもありません。此の事が明らかになるのは何時になる事やら・・・ですが、私は諦めません。

必ず時代を前に動かすつもりです。

今、私に出来る事。精神障碍者には安心・安全に暮らせる環境が必要で、その場所を確保する事。悪意から身を守る為、教えを守って徳を積む事を勧めること。

根本治療が出来る環境を整える事。これらの事を機会があるごとに世界に訴えるつもりです。精神医療はもっと改善できる。この事を信じて。     柏子見申し候

 
 
 

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