笑い話 王様の耳は・・・
- white-eagle1958
- 2021年10月3日
- 読了時間: 2分
しら2021.10.03
此れはある村でのお話です。山奥のポツンと一軒家で、村人たちが宴会をしていました。
秋の収穫もまずまず。村人たちの顔には笑顔がありました。
酒も振舞われ、宴もたけなわ。いつもは無口な村人たちも、口が回りだしたようです。
「まーったく、あのおーさま、何とかなんねーのかよーっ!今年も収穫できたって言うのに、いっつも半分以上持って行かれるのは、たまんねーよなーっ!」
「そーだ、そーだ。お陰でこうやって隠しておかなきゃなんねーっ。じゃなきゃ、生きていけねーよっ!」
「あいつら、取るだけ取って行きやがる。どーやって暮らせって言うんだ」
「俺たちは残ったものを分け合っているって言うのに、おーさまは夜な夜なごーかな飯食っているってえ話じゃねえか。クソ腹が立つ」
「ごーかな飯てえとさ、大盛牛丼ぐらいかな?」
「馬鹿言ってんじゃねーよ。それに豚汁と野菜サラダぐらい付かねーと」
「卵も付くかな?」
「そりゃ、付くんじゃねーか。ごーか版だとなーっ」
「食った事あんのか?」
「・・・ねえ。とても手がでねえ」
「たまには食いてーよなーっ。大盛牛丼」
「しんみりしてんじゃないよ。まったく。それはそうとして、あのおーさまの噂話をきいてるか?」
「あのおーさまの噂話?あのおーさまがにせもんだって話かい?」
「そんな話が出てんのか?」
「なんでも外国人と入れ替わっているってえ噂だぜ。ウソかホントか知らねーが」
「本物はどーなっているんだ?」
「それがよーっ。大きな声じゃ言えねーが、お妃さまと一緒に殺されちまったと言う話だ。くわばら、くわばら」
「そいつがごーよくで、ごーまんだそーだ」
「女をしこたま連れ込んでハーレムを作っているってえ話も出てる」
「何でも耳がちくわでよーっ。右の耳から入った話も左へ素通りしちまうらしいぜ」
「耳がちくわって。おでんじゃあるめーし。中身はどーなっているんだ?」
「さあな。向こうが見えるってんだから、ないんじゃないかな」
「おいおい、いくら何でもそりゃねーだろーよ。こんな話を聞かれたら・・・」
「大丈夫だ。あのおーさまは俺たちの話なんか聞こえねーから」
お粗末
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