笑い話 父と息子 ② マスコミの実態
- white-eagle1958
- 2022年4月10日
- 読了時間: 3分
2022.04.10
父が何時ものように書斎で本を読んでいると、息子が入って来ました。
「父ちゃん、話があるんだけど」
「何だ?息子よ」
「就職なんだけど、楽な仕事ってない?」
「お前なあ・・・この世に楽な仕事なんかないん・・・あるかも知れんな」
「あるかもって、それ何?」
「マスコミだ。特に報道関係なんかいいぞお。上から言われた事をそのまま流せばいいんだから楽なもんだ」
「だけど、取材とかあるんでしょ?」
「取材なんか行かなくたって領収書切ればいいんだから。お金も入るし」
「そんなんでいいの?」
「今やテレワークで済むらしい・・・」
「現場行かなくていいの?」
「今や映像技術が進んでいてな。デスク上で何処でも行ける」
「それってニュースではなくて、映画じゃないの?」
「そうとも言うな。誰かがシナリオを描いて、誰かが演じている。そして、一部の人間だけが真実を知ると言う寸法だ。いわば真実の独占だな」
「なんでそんな事を?」
「この世界には、自分達だけが支配を許されていると考えている人達がいるのさ。だから何でも独占だ。金も、権力も、知識も、情報も、全てだ。そうやってこの世界を支配する気なんだろう。だから嘘でも平気で流す。世論を操作する」
「じゃあ、何を信じればいいのさ」
「大自然だな。自然は決して嘘を付かない。それと情報を決して鵜呑みにしない事だ。あらゆる情報を検証する必要がある。直ちに信用しない事。判断が付かない時は情報をそのまま保留しておくこと。嘘は何処かで辻褄が合わなくなるからだ。時間を掛ければ、必ず真実が見えてくる」
「父ちゃんは、マスコミを信じるなといってるの?」
「マスコミにも良心的な人は必ずいる。しかし、今はそれが発揮できない状況に在ると知っておくことだ。悲しい事だが・・・」
「と言う事は・・・」
「そう、今や民主主義は危機的状況に在るということだ」
「何で?」
「考えてもみろ。国民に真実が伝わらなくて、どうして民主主義が機能するんだ?主権在民なんだぞ。マスコミは民主主義にとって大切な要だ。ここの在り方が民主主義のレベルを決定する。だからマスコミが真実を伝えられなくなったら、民主主義は終わりだ」
「そんな事、思いもしなかった・・・」
「今のロシア攻撃も同じだ。世界にジャーナリストが居なくなった。特に西側にな」
「どうしてそんな事に・・・」
「真実は時に、ジャーナリストにとって非常に危険なものでもあるからだ。また権力者たちにとっても、とても怖ろしいからだろうな。だから権力者たちは真実を伝えようとする者を抹殺しようとし、またしてきた」
「そんなにも危険なんだ・・・」
「そうだよ。多くのジャーナリストが命を落としている。ジャーナリストは命がけの仕事になってしまったな」
「父ちゃん。さっき言った事と矛盾してない?」
「・・・なんだっけ?」
「さっきは、楽な仕事だって言ってた」
「ああ、そうだったな。ジャーナリズムが余りに危険なものになってしまって、誰もが真実と向き合わなくなってしまったからだよ。当たり障りのない記事しか書けなくなったんだ。
このままじゃ民主主義も終わりだな・・・」
「じゃ、マスコミは全滅?」
「そうだな、ゾンビマスコミしか生き残っていない」
「父ちゃん、それも矛盾してない?」
「・・・息子よ」
「何だい、父ちゃん?」
「お前が賢いので、父ちゃんは嬉しいぞ」
「何だか、うれしくない・・・」
「細かい事は気にするな!それと先ほどゾンビマスコミしか生き残っていないといったが、よく考えたら、まだ他にもあったな」
「何それ」
「第二次世界大戦の生き残りが居た」
「それって何なの?」
「大本営発表って言うんだ」
お粗末!
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