仮説・論説 95 パリ同時多発テロについての考察

2021.11.14

2015年11月13日、パリで同時多発テロが起きました。銃乱射や自爆で130人が死亡。

フランス中が震撼する大事件でした。あれから６年、フランス各地で追悼式が行われた様です。あの事件には幾つか疑問点が在ります。それを踏まえて私なりに考察してみました。

それであの事件にはどういう意味があったのか？何故、あの事件が起きたのか？

言い変えれば、あの事件は何を狙ったものなのかを明らかにしていきたいと思います。

①　サッカー競技場での自爆テロの犯人は、どうして競技場から離れて自爆したのか？

　　考えてみればおかしな事です。最初から自爆するつもりなら、既に覚悟は出来ていたは

　　ずです。いわば神風特攻隊の様なものなのですから、なるたけ多くの者を巻き込むはず

　　です。それなのに彼は競技場から離れた所で自爆した。

　　まるで、犠牲者を出さない様に・・・

　　彼は本当にテロリストだったのでしょうか？

　　私には、彼はテロリストとは思えないのです。彼はテロリストに仕立て上げられたので

　　はないでしょうか？　

　　むしろ、自分を犠牲にして多くの人々を守ったのではないでしょうか？

　　恐らく、自爆チョッキを着せられた（時限装置付き）・・・

②　何故コンサート劇場で最大の犠牲者が出たのか？

　　この事件では、コンサート劇場「ルパタクラン」で最大の９０人の犠牲者が出ました。

　　どうしてコンサート劇場だったのでしょうか？

　　サッカー競技場では犯人だけでした。そしてカフェでは流し撃ちでした。

　　しかし、コンサート劇場では執拗に撃ち続けています。

　　まるで、ここに居る誰かを狙ったかのように・・・

　　以上から推測できることは、テロリスト達は、初めからコンサート劇場に来る誰かを狙

　　ったものではなかったのか？

　　コンサートは開催日が決まっていますから、前売りチケットを渡せば狙った人を集める

　　事が出来ます。この事件は無差別テロではなく、特定の人を狙ったものではなかったの

　　か？死亡した人達がどの様な人達だったのか、調べれば見えてくると思います。

　　その事で得する人は誰なのか？そのあたりに真犯人がいる様な気がします。

　　さらに言えば目撃者の話によると、警察が来るのが遅かったと聞いています。

　　何故、警察が来るのが遅かったのか？聞くところによると１０分以上掛かったそうです

　　ね。銃乱射テロと一報が入っていたはずです。何故、１０分以上かかったのか？

　　もっと早く到着していれば、犠牲者はかなり少なくできたのではないでしょうか？

　　警察に圧力が掛かっていたのか？それとも、警察内部に犯人グループに繋がる誰かが居　　

　　たのか？これは勘繰り過ぎかも知れませんが・・・

③　犯人は本当にシリア人だったのか？

　　事件の直後に、フランスのシリア攻撃参戦が決定されました。射殺された犯人がシリア

　　語を話していたと言う理由でです。

　　当時、シリアではアメリカがイスラム国と闘っていました。そこに此のテロが起き、フ

　　ランスが参戦、さらにイギリスも参戦した訳です。

　　イスラム国はフランスでのテロの為、アメリカのみならず、フランス、イギリスとも闘

　　う事になったのです。？？？

　　わざわざ闘う相手を増やす必要があったのか？イスラム国の指導者は何を考えていたの

　　か？まったく理解できません。

　　私の推測ですが、犯人はシリア人ではなく、これで優位に立った側にいるのではないか

　　と考えますがどうでしょうか。

以上の事を考えますと、此のテロは、幾つもの明確な目的を持った複合的、計画的なテロで、決して単純な無差別テロではなかったと思われます。相当大きな組織が関与しているはずです。現在裁判が始まり、来年5月に結審する見通しだそうで・・・

今後の行方を見守りたいと思います。

巨悪を許してはならない